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そうじの味方!? 軽くて可愛いらしい木製家具
こんにちは
お部屋のそうじはなかなか大変ですね。
床の掃きそうじや掃除機掛けだけでも結構な手間が掛かります。
そうじをしたいのに、なかなかどいてくれない、、、
じゃなくて、どかさないといけない家具が重いと更に手間です。
椅子を動かすだけで両手が必要だったりしたら、その度にそうじ道具をはたに置いて、、、なんてことに。
掃除のために毎回動かす椅子。その椅子が片手で軽く持ち上げられる軽さだったなら。
アポアのモデルハウスも毎日そうじされていますが、それができてしまう椅子が置いてあります。いくつかの家具はすごく軽いんです。
例えば二階北東の部屋には小さな椅子がいくつもあります。
象と謎の生物が描かれた壁の幕から想像できるでしょうけれども、子どもサイズの家具が置いてある部屋です。
サイズ感がとっても可愛い椅子ですが、その小ささを考えても、とても軽い椅子です。
片手で動かせるなんてものじゃありません。
これなら片手でひょいと持ち上げられる軽さです。
木製だとは思うのですが、何で作られているのでしょうか?
軽い木材といえばまず浮かんだのがアルベシア材でした。
アポアではアルベシア材で作った家具類も多く取り扱っていますから、そうではないかと思ったのですが、今のところ詳細不明です。
なんにせよ体験して欲しい軽さだと思い、今回ご紹介いたしました。是非一度いらして頂きたいと思います。
あこがれの三角屋根
家の屋根の形は様々ですが、真っ先に思いつく形といえば、切妻屋根ではないでしょうか。
切妻屋根といえば「ありふれていてつまらない」と感じられるかもしれませんが、その形状は至極合理的だといえます。
日本は雨が多い気候ですから、水を切るために屋根を傾斜させる必要があります。
鉄筋コンクリート造の建物は、屋上が平らになった「陸屋根」という形式ですが、しっかりと防水シートを敷いて水勾配を適切に設けて雨樋から排水しないと、雨漏りは確実です。
それでも陸屋根を採用しているのは、鉄筋コンクリートを傾斜面に打設することが非常に難しいためです。
話が逸れましたが、屋根の形には様々なものがあります。
切妻、片流れ、寄棟、入母屋、などなどです。
基本的に、屋根形状は複雑になればなるほど雨漏りのリスクが高まります。
屋根面に変化がある部分、特に谷になった部分が危険です。
となれば片流れが最も安全に思えます。
しかし雨漏りには落とし穴があります。
実は、雨漏りというのは壁から起こることもあるのです。
陸屋根や片流れの屋根は軒が無く壁に多くの雨を受けるため、壁からの雨漏りリスクがとても高くなってしまうのです。
シンプルで合理的な切妻屋根。
住みたくなってきたのではないでしょうか?
それでもまだ乗り気にならない方に、もっと切妻屋根が魅力的になる情報があります。
それは、切妻屋根はとても格調高い造りなのだ、というものです。
切妻屋根は、古くは「真屋」と呼ばれており、「真正の家屋」として高級なものと認識されていました。
これは神社の屋根の造りが切妻だったことに由来するようです。
数年前に行われた神宮の式年遷宮の際に、航空写真などを目にされた方も多いと思いますが、神宮の屋根もやはり切妻です。
切妻屋根とは、実に格調高いものなのです。
とはいえ、屋根形状はデザインに占める割合がとても大きいのも事実です。
後悔の無い選択をしたいですね。
建物に係わるありとあらゆる寸法を決定する「モデュール」
モデュールとは、様々な寸法の部材を組み合わせて一つのモノを形にするために、ある寸法の倍数によって全ての部材の寸法を決定する時に基準となる、「ある寸法」のことです。
一般に「モジュール」と表記されることが多いですが、建築の分野では「モデュール」と書くのが一般的だと思います。
英字表記ではModuleですから、モデュールの方が自然な気がしますが、音はモジュールに近いんでしょうか?
日本の住宅においては、畳がモデュールの代表格となっています。
西洋建築におけるモデュールと絡めて、現代にまで息づく尺モデュールについてご紹介します。
モデュールは設計の基準寸法となり、コレはとても便利な代物です。
例えば西洋における古代建築では、円柱状の柱の半径を基準として設計していました。
柱の半径に対して、柱の高さが何倍で、柱間が何倍で、、、と細かく決まりがあったのです。
柱間が広くなればそれだけ太い柱が必要になるという、構造上の制約も自然と満たせましたし、
柱の半径で柱間と柱の高さが決定されるため、平面図を見るだけで出来上がる空間を把握することもできました。
こうしたモデュールの単位は、その土地の文化風土に依るところが大きく、日本において一般的なのは尺モデュールと呼ばれるものです。
「尺(シャク)」というのは長さの単位であり、「メートル」という単位が輸入される以前の日本で広く使用されていたものです。
そして現在でも慣習的に使用されています。
1尺は「33分の10メートル」と定められており、約303mmになります。
なお、「間(ケン)」と「寸(スン)」という単位もあり、「1間=6尺」「1尺=10寸」という関係にあります。
この尺モデュールを最も身近に感じることが出来るものが、畳です。
地域差はあるものの、畳の長辺が1間(=6尺=1820mm)、短辺が半間(=3尺=910mm)というのが一般的です。
そして日本の木造住宅の柱は、3尺のグリッド上に配置して設計されることがほとんどでしょう。
ただしこの尺モデュールは、時代と共に高身長化してきた現代の日本人にとっては少し窮屈になっています。
グリッドの上に柱を割り付ける設計の場合、実際の幅は柱や壁の厚さを差し引く必要があるので、更に狭くなってしまいます。
そこで3尺=910mmから少し広げて、1m=1,000mmを基準にしたメーターモデュールというものもあります。
しかし、それでも未だに尺モデユールが主流であり続けるのは、それがモデュールだから、といえるでしょう。
冒頭で述べた通り、モデュールとは様々な部材の寸法を決定する上で基準となる寸法です。
床材も、内装材も、外装材も、建具も、家具も、、、ありとあらゆる既製品が、尺モデュールの元に設計されています。
そのため、メーターモデュールの上に設計された建物であっても、実際の室内は尺モデュールに合わせてあることが多いのです。
尺モデュールで設計された既製品によって構成される建物は尺モデュールで設計され、建物が尺モデュールで設計されるために既製品も尺モデュールで設計される。
建築に係わる既製品の点数はまさに膨大です。
その基準寸法が変わるのは、容易なことではないのです。
剛床工法で作業効率もアップ
その際はそれぞれの利点等には触れませんでしたが、
今回は剛床工法の利点を一つ、ご紹介したいと思います。
まず剛床工法というのは、構造用パネルを床組みに張ることによって、床の水平構面内における変形を抑える工法のことです。
水平構面内における変形というのは、三次元的な変形ではなく、二次元的な、面としての形状が変化することをいいます。
簡単に言えば、本来長方形として組まれた床が、地震力などを受けてひし形に変形してしまうことです。
変形が大きくなれば建物へのダメージが大きくなることはいうまでもありませんが、床がひし形に変形する状態というのは、耐力壁がちゃんと働かないということでもあり、建物の倒壊リスクが高まることを意味します。
・・・
さて、より単純な話をしますと、
剛床工法というのは、厚い床板を床組みに打ちつけて強くする工法のことです。
天井が張られていなければ、右の写真のように床組みが格子状に見えるのが特徴です。
(一階から二階の床組みを見上げた写真です)
では本題です。
今回紹介する剛床工法の利点、それは、、、
作業効率がアップすること
です。
「床板の一枚一枚が大きくなるから作業が簡単なんでしょう?」
その通り。
ですが、それだけではありません。
建築作業は天候との勝負でもあります。
雨が降ってせっかく作った建物の中がびしょ濡れに、、、
なんて事にならないように、
「ブルーシートをかける!」
そんな事をしなくても、もっといいものがあります。
本来の役割を果たしてもらうため、柱を建てたらまずは屋根を架けるのです。
美しい垂木です。
でも、この下はどうなっているのでしょうか?
先ほどからの写真はO様邸の現場写真です。
二階建てで、階高はおよそ2m80cm。
二階の梁の高さから屋根の最高所までは更に4m近くもあります。
地面からの高さは9m93cm。
万一落下することがあれば、一大事です。
ですが、剛床工法なら、、、
屋根工事すらこの安心感。
パネルを打ち付けるだけなので、すぐに広い作業スペースを確保できます。
脚立を立てれば届く高さになるのです。
精神面での安心感は、作業効率アップに繋がるというわけです。
以上、タナカでした。