こんにちは。
坪庭ってご存知ですか?
恐らく聞いた事もないという方は少ないかと思いますが、一応簡単に説明しますと「ひとつの敷地において、建物と建物、塀、垣根などの間にできる狭いスペースに造られる小さな庭」のことです。
憩いと機能性を備えた坪庭について紹介します。
右の画像はある坪庭の設計にあたって作図されたイメージパースです。
こんにちは。
坪庭ってご存知ですか?
恐らく聞いた事もないという方は少ないかと思いますが、一応簡単に説明しますと「ひとつの敷地において、建物と建物、塀、垣根などの間にできる狭いスペースに造られる小さな庭」のことです。
憩いと機能性を備えた坪庭について紹介します。
右の画像はある坪庭の設計にあたって作図されたイメージパースです。
完成写真がこちら。
坪庭といえば、大抵はこのような和風の庭をイメージされると思います。
写真のF様邸の坪庭は三方を建物、一方を塀に囲まれた四畳半ほどの広さがあります。
三方の建物にはそれぞれ窓があり、室内から眺められる造りです。
坪庭は目で楽しむ以外にも色々と効果があります。
配置の仕方にもよりますが、適切に配置すれば住宅密集地での採光に役立ちます。
天窓と同じイメージですが、天窓に比べて雨漏りのリスクもなく、掃除方法に苦慮することもありません。
その他には、自然換気を促進する効果も期待できます。
こちらはよりシビアなのですが、日のあたり具合の差によって坪庭と正面道路との間に温度差を生じさせ、その温度差によって自然な空気の流れを生み出すというものです。
自然換気だけで快適に過ごすことができれば、省エネに大きく貢献できそうですね。
さて、話は変わって右の写真を御覧ください。
この竹で作られた装置の名は「ししおどし」。
……なのですが、正確には「添水(そうず)」というそうです。
ししおどしというのは添水を含めて案山子や鳴子など、鳥獣を威嚇し、追い払う装置類の総称なのだそうです。
ただしそれは本来的な意味では、という意味。
一般的には「ししおどし」で通じるはずです。
因みに「ししおどし」は漢字で「鹿威し」と書きます。
「しし」というのは肉や狩猟動物をさす古くからの日本語。
イノシシ(猪)の「シシ」もこの「しし」で、元々「ゐ」の一音で猪を意味していたそうです。
それと同じようにシカ(鹿)も元々は「か」の一音で鹿を意味しており、ある時期には「かのしし」と呼ばれていたのだとか。
そうした狩猟動物の中で、鹿は最も狩り易く身近な存在であったことから、いつしか「しし」といえば鹿、となったと考えられるそうです。
そうした経緯から、「鹿威し」と書いて「ししおどし」と読むのです。
こんにちは。
昔ながらの日本建築って素敵だと思いませんか?
私の個人的なイメージとしては、実用性がありながらもとても繊細で美しい、そんな存在です。
細部のディティールの美しさというのがありますが、一つの特徴として曲線があるのではないかと思っています。
例えば軒の曲線はその代表格だと思います。
「軒反り」や「犬矢来」といった伝統的な和風建築に見られる造形。
それらには共通して美しい曲線が描かれているのでした。
アポアの手掛けた彦兵衛松阪店のデザインにも採り入れた犬矢来についてのお話です。
お寺などの軒を見ると、水平ではなく、端の方が持ち上がって反っているのが分かります。
入母屋造りの屋根は外壁から外側に張り出した軒がありますが、四隅の部分は壁から直接支えることが出来ません。
四隅の部分の屋根の重みは、「隅木」という部材が支えています。
簡単に想像が付くと思いますが、この隅木にはかなりの重みが、それも継続的にのしかかります。
つまり隅木は、重みによって垂れやすいのです。
隅木が垂れると屋根が崩れる危険もありますし、なんといってもみすぼらしく見えてしまいます。
その対策として採用された手法が「軒反り」でした。
隅木を予め他の軒部分よりも持ち上げて造っておくのです。
それが、お寺の屋根などに見られる美しい軒の曲線を生み出しています。
しかし現在の木造建築で軒反りを見ることは殆ど無いと思います。
そもそも入母屋造りの様に隅木がある屋根形状を採用することが少なくなっているように感じられます。
さて、前置きが非常に長くなってしまいました。
先日紹介した「彦兵衛」さん。(住宅ではないですが)
そこでも日本の伝統的な曲線美が使われています。
それが「犬矢来」です。
犬矢来は京都の町屋によく見られるもので、建物外壁の足元、腰の高さくらいまでをカバーした構造物です。
多くは割り竹で作られ、その材料特性を生かして曲線で作られたものが代表的です。
ただ中には直線的なものや、金属など竹以外の材料で作られたものもあります。
これはとても美しい造作物ですが、やはり実際的な意味がある物です。
矢来というのは「遣らい」の当て字だそうで、その意味は「追い払うこと」。
犬矢来は、犬のマーキングや泥ハネなどで建物の足元が汚れたり、それが元で痛んで腐ったりするのを防ぐために設置されたものといわれています。
京都は歴史的に「外敵」の侵略が多かったことから、防犯上の役割もあるのだそう。
雨の日に雨宿りを装って軒下に入り内部の話を盗み聞くのを防ぐ、というのがその一つ。
他にも浮浪者が軒下に安住できないようになど、道路と敷地の境界を明確にして、軒下に部外者が近づくのを防ぐ意味があるということなんですね。
また、ハレの時にだけ使用する折り畳みの縁台を目隠しするため、ということもあるそうです。
これは現代でも、室外機の目隠しにしたりと活用されていますよね。
彦兵衛さんでは足元の明り取りを目隠しするのに採り入れてありました。
犬矢来の中に照明を仕込んでアプローチライトにしたりなど、このお洒落な装置をどこかで採り入れてみたいと思う、今日この頃です。
こんにちは!
写真は三重県名張市で新築工事を行っているN様邸ドッグサロンLittle Magic様。
昨日はそのエントランスドアをアポアお勧めの塗料「アニースローンのチョークペイント」で味わい深い赤茶色に塗装する作業を養生テープを貼る作業に苦戦しつつも行いました。
しっかり、念入りに養生テープを貼ったら...
万能ペイント「アニースローンチョークペイント」の出番です!
まだ完成ではありませんがドアが綺麗な赤茶に!
完成が楽しみですね。
アニースローンチョークペイントはアポアショップで購入可能ですよ!
アポアネットショップ→http://apoashop.jp/SHOP/116090/list.html
アポアネットショップのHPは閉鎖致しました。
アポア公式→http://apoa.jp/