上の二つの事例は、共に三協アルミの「M.シェード」を使用しています。
カーポートの屋根の部分がその「M.シェード」です。
M.シェードの特徴は、なんと言ってもアルミ製トラスのスラブです。
トラス構造というのは、線材を三角形の閉じた形に組むことで、非常に頑丈にすることができるというものです。
古くから使用されている知恵で、鉄橋なんかを思い浮かべれば分かり易いでしょうか。
M.シェードの場合はそのトラスを立体的に組み合わせてスラブを形成しています。
丈夫なトラス構造で作ったスラブなので、写真のように大きな間口でも、間柱を使わずに支えることができるので、
とても開放的でフラットな外観が実現可能なのです。
とはいえ私はそんな空間的なことよりも、細かな線材が組み合わさっているその見た目に大きな魅力を感じるのですが。
因みにこの立体トラス構造ですが、他のスラブ構造に比較して使用している部材点数が非常に多いので、お値段も非常にお高くなっております。
単なるカーポートとしては高いですが、ファサードのシンボルとしてなら、検討の価値があると思います。