地震・台風から生命・財産を守る

日本は、地震と津波、火山、台風や竜巻など、様々な災害のリスクを抱える国です。

だからこそ、そうした災害から家族の笑顔を守る、丈夫な家が必要なのです。

スパーウォール工法は、日本という土地柄に最適な工法といえるでしょう。

スーパーウォール工法で実現する最高水準の耐震・耐風性能

耐力壁としてのスーパーウォールパネルの性能

建物には、建物自体の重さや人・家具の重さといった縦の荷重のほかに、地震や強風による横方向の外力も加わります。その内、柱が支えられるのは縦の荷重のみであり、横方向の外力にはほぼ無力です。

横方向の外力を支えるのは“耐力壁”の役目なのです。

耐力壁は、筋交いや構造用面材によって変形を抑える構造になっています。しかしその構造によって強さは異なるため、耐力壁の強さを表す指標として“壁倍率があります。

例えば[15mm×90mm以上の筋交いを入れた壁]は壁倍率1倍の耐力壁です。

壁倍率5倍の耐力壁は、壁倍率1倍の耐力壁の5倍の強さがあるということになります。

※15mm×90mmの筋交いは、引っ張り力に対してのみ有効で、圧縮力に対して無力な“引っ張り筋交い”です。引っ張り筋交いは、実際的にはたすき掛けにして用いる必要があります。
「壁倍率の例(筋交いによる耐力壁)」壁倍率2倍:厚さ45mm×幅90mm、壁倍率4倍:45mm×90mmたすき掛け

スーパーウォールパネルは、構造用パネルOSBと断熱材を一体化した構造で、耐力壁として建築基準法で定める木造最高レベルの「壁倍率5倍(国土交通大臣認定を取得)を実現します。

壁倍率2.5倍の基本パネルとの組み合わせで、効率的に耐力壁を配置することが可能になります。

また、一般的な在来工法(木造軸組工法)において使用される、筋交いによる壁倍率5倍の耐力壁と比較した場合、スーパーウォールパネルはより壊れにくく、変形も少ないことが確認されています。

「スーパーウォールパネルの壁倍率」壁倍率2.5倍、壁倍率5倍
筋交いによる壁倍率5倍の耐力壁、スーパーウォール5倍パネル、47kN時変位量

※試験は、公的試験期間で実力試験として実施。試験体には石膏ボードを貼っています。

※壁倍率は、基準法上の倍率とし、双方とも壁倍率5倍の基準値は満たしました。

6面体モノコック構造で耐震・耐風性能を最大化

根太床工法……床倍率0.5~0.8倍(火打ち材を用い製材小幅板を張った場合)。根太レス工法……床倍率1.2倍(24mm厚の構造用面材を川の字釘打ちした場合)。

横方向の外力に対する備えとして、忘れてはいけないものが床の強度剛性です。強度は壊れにくさ、剛性は変形のしにくさのことです。こうした床の強さを表す指標として“床倍率があります。

床には、床が受ける横方向の外力を、適切に耐力壁へ伝える役割があります。

床の強度が不足していると、床が外力を受けたときに床そのものが分解してしまい、耐力壁へ伝えるどころではなくなります。

床の剛性が不足していると、床が外力を受けたときに力が一部の耐力壁に集中してしまい、そこから建物が破壊されてしまいます。力が十分に伝えられなかった部分の耐力壁は、本来の性能を発揮できません

耐力壁の性能だけでは、建物の耐震・耐風性能を確保することはできないのです。

木造軸組工法においては、床の剛性を高めるために火打ち材という部材を組みます。耐力壁の筋交いと似ていて、火打ち材は梁と桁のグリッドに対して斜めに組む部材です。

しかし最近では、手間が掛からず強さも増す、根太レス工法と呼ばれる床の組み方が増えています。根太とは、床板として小幅板を張るための下地ですが、小幅板の代わりに構造用面材にすることで、根太を組む必要がなくなります。また耐力壁と同様に、構造用面材が火打ち材の役割を担うため、火打ち材も必要ありません。

スーパーウォール工法においては、一般的な根太レス工法で用いられる24mm厚よりも分厚い、28mm厚の構造用パネルを使用して、更に床を強くしています。

この様に、耐震・耐風性能の向上のために床の剛性を高めた構造のことを“剛床構造と一般に呼びます。

スーパーウォールパネルには、壁パネルのほかに床パネル、小屋パネル、屋根パネルがあります。

これらのスーパーウォールパネルを組み合わせることで、壁・床・天井・屋根が一体となった強固な箱型を構成。地震や台風などの外力が接合部や一部材に集中しにくく、建物全体に分散される、ひずみ・くるいに強いモノコック構造となります。

耐震性能に優れたスーパーウォールパネルを適切に配置することで、スーパーウォール工法では建築基準法に定められた1.5倍の耐震性となる、耐震等級3(最高等級)も実現可能です。

耐震等級3は消防署や警察署など、防災の拠点となる建物の基準に相当し、近年相次ぐ“想定を超える”地震への備えとして、より安全性の高い住まいが実現可能です。

「壁強さの比較」一般住宅:柱や筋交いに大きな力が集中して建物がねじれやすくなる。スーパーウォール工法:壁面が一体となり力が分散されるので地震にも強い。
「床倍率の比較」スーパーウォール工法では、床パネル、小屋パネル、屋根パネルについても一般的な在来工法に比べて高い床倍率が確保できます。これにより、住宅性能表示「構造の安定」の最高等級取得が容易になります。

※耐震等級について

耐震等級とは、住宅性能表示制度および耐震診断により、建物がどの程度の地震に耐えられるかを示す等級であり、「構造躯体の倒壊防止」と「構造躯体の損傷防止」とがあります。

建築基準法の耐震基準を満たせば「等級1」。その1.25倍なら「等級2」。1.5倍なら「等級3」となります。

「構造躯体の倒壊防止」は、地震に対する構造躯体の倒壊・崩壊等のしにくさを評価した物です。

等級1:極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震でも倒壊しない程度。

「構造躯体の損傷防止」は、地震に対する構造躯体の損傷(大規模な修復工事を要する程度の著しい損傷)の生じにくさを評価した物です。

等級1:稀に(数十年に一度程度)発生する地震でも損傷しない程度。

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