鉄骨造は火事に強く、木造は火事に弱いと思っていませんか?
鉄(鋼材)は不燃のため火事になり難いと言う事はできますが、内装材も全て鉄で造る訳ではありません。
鉄骨造も木造も、構造に関係なく住宅の中に存在する物から火が広がります。
鉄骨造
一般的な建物の火災温度は、700度から最高で1200度に達するといわれています。
いざ火事となった時、鋼材は400度を超えたあたりから急激にその強度を失っていき、700度に達する頃にはその強度は約1/10にまで低下してしまいます。
鉄骨造は、ある時点を境にして一気に崩壊する危険があるのです。
木造
一方で木材はというと、220~260度に達すると火が燃え移ってしまうのですが、実はこのとき木材の表面では炭化が進行して行きます。
炭化層が木材の表面を覆うと、炭化層が熱と酸素を遮断する効果を発揮し、結果それ以降の燃焼の進行が抑えられるのです。
炭化した部分の強度は期待できなくなりますが、炭化層の内側に燃え残った部分は強度を保ち、炎の中でも長時間耐える事ができるのです。