集成材の安定した品質

集成材の特長

ばらつきの小さい安定した品質

集成材五寸角柱の断面

集成材は、断面寸法の小さい板状の木材を、接着剤で張り合わせて作られる木質材料です。

HABITAでは材料として使用する板状の木材を全数検査し、割れ・腐れ等の欠点を取り除いた上で、強度の高いものを外側に配置する形で集成しています。

曲げ変形を受けた時に最も力が集中する部分が外側となるため、そこに強度の高いものを配置する事によってより強い集成材を作る事が出来ます。

集成材は、工業製品として厳格な規定と検査基準のもとに品質管理が行われています。

欠点を除去して構成される集成材は、天然の木材に比較して品質の下振れが小さくなり、安定して高い品質を保つことが可能なのです。

小径木からも大断面材が得られる

杉の断面

通常、原木から取れる木材の寸法は、原木の高さや直径に依存しています。

大断面の部材を取るためには、長い期間を掛けて成長した大径木が必要となうため、入手その物が困難となる事もあります。

また、節のない高品質の木材を得るためには、更に手間が掛かるものです。

しかし、小断面の板材によって構成する集成材は、原木の径に依存せず、不良箇所も任意に取り除く事が可能です。

また、天然の樹木がどれだけ成長したとしても得られない様な、大断面・長尺の部材を作る事も可能です。

寸法変化や狂いが少ない

木材の自然乾燥

木は元々水を多く含んでおり、杉は伐採直後の状態で、木本体の重量に対して1.5倍前後の水分を含んでいます。

この水分の割合の事を含水率と呼び、1.5倍の水分を含んだ状態は含水率150%という事になります。

木材は特別な装置等を用いなくても、時間を掛ければ自然に乾燥して行き、それに従って収縮して行きます。

十分に乾燥する前の木材を柱や梁に使用すると、家が完成した後になって、自然乾燥による収縮で構造上の問題を生じる事もあります。

木材の乾燥収縮は、単純に縮む以外に曲げ、反り、割れも発生するため、施工前に十分に乾燥させる事が非常に重要です。

大断面の集成材

一般に流通している乾燥材の含水率は20%ですが、長期間の自然乾燥によって木材の含水率は15%程度まで低下します。

含水率20%の木材を使用して家を建てると、その後数十年の内に自然乾燥が進行し、多少の狂いが発生する可能性があるという事です。

ただし無垢の乾燥材としては、含水率20%が経済性とのバランスが取れるラインとなっています。

一方、HABITAの集成材は、部材として構成する前の板材の状態で、含水率を10%未満にまで一度乾燥させてから集成しています。

板材の状態で乾燥させる事によって、無垢材に比較して容易に乾燥させられるため、経済性を維持しつつ、狂いの少ない大断面材を使用する事が出来るのです。

接着剤の性能

集成材のフィンガージョイント

構造用集成材に使用されている接着剤は、一般家庭で使用されている接着剤とは異なります。

一般的な接着剤の中には、水に弱い物や、火に弱い物もありますが、構造用集成材に使用している接着剤は、完全に固形化して水に溶け出す事は無く、木材が燃え尽きても接着剤が残ると言う程に火に強い物です。

また、使用している接着剤のホルムアルデヒド放散量はF☆☆☆☆(JISの最上位規格:放散量が最も少ない等級)ですので、シックハウスへの影響は殆どありません。

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