HABITAは大断面木構造体による木造軸組金物工法(ポスト&ビーム)で、柱や梁を見せる「現し」を基本としています。
国産杉材による「現し」の構造躯体
受け継いで行ける耐久性
地元の木材を使用
木は木材として利用されるまでに長い年月を掛けて成長し、その地域の気候に馴染んで行きます。
そうして馴染んだ木は育った地域で使われる事で、製材後もより長持ちするのです。
HABITAの構造体は国産杉材、基本的には県内産の杉材を使用した集成材です。
三重の気候に馴染んだ三重の木の集成材は、子へ孫へと受け継いで行く家に使用するには最適の建材です。
「現し」で仕上げる
木は製材されてからも、湿度が高い時には空気中の水分を吸収し、湿度が低い時には放出しています。
これが木材の持つ調湿作用です。
木造住宅にとって湿気は大敵ですが、構造体を現しとする事で木材が空気に触れ、調湿作用によって腐朽や蟻害を防ぎ、家の寿命を伸ばしてくれます。
また、日々のメンテナンスが容易となり、腐朽や蟻害が発生した場合でも早期の発見と対処が可能となります。
五感で感じる家
触覚 ~あたたかな木の肌~
鉄は冷たく、木は温かい。
それは単なるイメージではなく、科学的な裏づけのある材料特性です。
物に触れた時に感じる温かさは、単にその物の表面温度だけでは決まりません。
鉄の椅子と木の椅子では、表面温度が共に15℃だったとしても、座ると鉄の椅子の方が冷たく感じられます。
これは鉄の方が熱を素早く伝えるためで、体から熱がより早く奪われてしまうからです。
この熱の伝わる速さを熱伝導率と言い、木の熱伝導率は鉄の1/400と大変に小さいのです。
視覚 ~目にやさしい木~
木の床や家具に光が差した時、そこに反射した光は優しく感じられます。
木の表面には非常に細かな凹凸があり、その凹凸が光を分散しているため、反射した時に柔らかな光となります。
また、物は光を反射する際に波長の長さごとに反射率が異なっており、これが目に映る物の色を決定しているのですが、木は肌や目に有害な紫外線の反射率が小さい材料です。
紫外線を吸収してくれるため、木に反射した光は目に優しい光となるのです。
聴覚 ~やわらかな木の響き~
木材は不快な雑音などを適度に吸収し、まろやかな音を響かせてくれます。
木材はコンクリートの20倍の吸音率があり、耳障りな音域の成分を抑え、聴覚に馴染みやすい音にしてくれるためです。
細胞の集合である木材は、音をまろやかにし、柔らかな響きを生み出します。
嗅覚 ~癒される木のかおり~
森の木々や新しい木の家具など、木からは心地良い香りがするものです。
この香りは木の内部に蓄積された精油成分によるもので、樹種によって異なる香りを放ち、異なる効用を持ちます。
中でも杉は香りが良い事で知られ、ストレスを癒すと言われています。
森林浴のリラックス効果もこの精油成分によるものです。
精油成分の含有量は外産材に比較して国産材の方が多く、国産杉の精油成分の放出率は米松の5倍もあります。
これは、製材後の木材からも放出されます。
味覚 ~木が食事をおいしくする~
木材は味覚にも影響を及ぼします。
たとえば香りをつける酒樽は杉などの木材で作られます。
また、箸やお椀は木で作られた物が好まれます。
プラスチックの箸や器を使うよりも、木で出来た物を使う方が食事が美味しく感じられると言うのです。