ダクタイル鋳鉄による金物工法

金物接合で強固なフレームを造る

HABITAは柱(ポスト)と梁(ビーム)を金物で接合する木造軸組み金物工法(ポスト&ビーム)です。

一般的な木造軸組構法において柱と梁の双方を削り出して作る「仕口」とは異なり、金物によって接合するのがHABITAの特徴です。

構造材本来の強度が保たれる

一般的工法では仕口加工によって柱の断面が大きく損なわれてしまう。一方HABITAの金物接合では断面の損失は最小限に抑える事ができる。

金物によって接合する事の最大の利点は、仕口加工による断面欠損が大幅に軽減されるという事です。

仮に四方から梁が掛かる柱があった場合、仕口の為に欠き取られる断面積は非常に大きな物になります。

伝統的な家の中心にある「大黒柱」が太いのは、そうした欠損を見込んでいるためです。

仕口ではなく金物によって柱と梁を接合するHABITAでは、断面欠損を最小限に抑えられるため、そうした心配はありません。

インフラを支えるダクタイル鋳鉄製

柱と梁を接合する接合金物の性能はとても重要です。

HABITAでは、製鉄業界における20世紀最大の発明とも言われる「ダクタイル鋳鉄」で接合金物を作っています。

普通の鋳鉄は硬いが脆いというのが特徴ですが、ダクタイル鋳鉄は強さと粘りを持つ強靭な素材です。

ダクタイル鋳鉄は上下水道、ガス、電気、通信、鉄道、自動車等の社会インフラを支えています。

ダクタイル鋳鉄は強固で耐久性に優れているのです。

クロムフリーで環境に優しい防錆処理

柱に取り付けられたHABITAの接合金物。

ステンレス鋼は鉄とクロムの合金であり、その他家庭用品のメッキ処理には、クロムメッキが使用される事が一般的です。

クロムや三価クロムは安定しており安全で、とても錆びにくい物質です。一方、六価クロムは非常に強い酸化能力を持つ不安定な物質であり、非常に強い毒性を持っています。

クロムメッキでは薬剤として六価クロムを使用しています。勿論、強い酸化能力によって六価クロム自体は安定した状態に変化するため、製品として完成した状態では安全面に何ら問題はありません。

HABITAの接合金物には、製造工程から出来上がった被膜の中にも一切クロム化合物を使用しない、完全クロムフリーな防錆処理であるジオメットを採用しています。

金具の錆を防ぎつつ、環境にも優しい表面処理です。

金物の引寄せ機能でより強固に

HABITAの接合金物は、引寄せ金物の機能によって梁を柱に引寄せ、より強固な構造を造る。

HABITAの接合金物はその構造にも工夫をしています。

柱に本体金具、梁に引寄せ金具が予めセットされています。

柱と梁を組み合わせてドリフトピンをセットした後、引寄せ金具を締め付けて固定します。

本体金具と引寄せ金具の形状により、テコの原理で梁が柱に引寄せられます。

柱と梁を密着させて接合部の隙間を最小限に抑え、強固に固定します。

「現し」に対応した美観を造る

四方から梁の取り付いたHABITAの柱。梁の接合部近くにはスリットが入っている。

従来の接合金物では、完成後も金物が見えている事が多く、なるべき目に触れないように設計を工夫したり、金物や加工部に化粧を施す必要がありました。

HABITAで使用している接合金物は、本体金具が構造材の中に隠れるため、美しい仕上がりとなります。

写真では金物の特徴を見せるために塞いでいませんが、接合部のスリットは塞ぐ事ができます。

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